糸のおはなし
October 4, 2017
こんばんは、紺野うみです。
今夜は、中秋の名月。
月が美しい夜です。
今日のブログは、私が以前、人とのコミュニケーションを通じて考えた「糸のおはなし」を。
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人は誰しも、その身にさまざまな太さ、長さ、そして色の「糸」をまとっています。
そのまとい方はさまざまで、きれいに整理して一本ずつ巻きつけているひともいれば、簡単にはほどけないくらいごちゃごちゃにしてしまっている人もいます。
糸が美しく編み込まれて、その人の肌を温めていることもあれば、複雑に絡まった糸がその人の手足を封じて、動けなくさせていることもあります。
家族、友人関係、そして会社や組織……。
そういったものは、その世界の中で折り重なって、たとえば一枚の布になっていたりします。
「糸」は、人との縁なのです。
もしあなたが人とのコミュニケーションを拒んでいるなら、自分自身の糸で身体の一部を覆ってしまっているかもしれません。
人に頼ったりすることが苦手だったり、人を助けることが苦手だったりする人は、自分の手を自身の糸で包んで使えなくしているのかもしれません。
また、人の嫌な部分を見たくなかったり、人のことに関心がなかったら、外のものを見つめる目を、覆ってしまっているのかもしれません。
人からの言葉を受け入れられない人や、人の発する嫌な言葉を聞きたくない人も、恐らく糸が耳をふさいでいることでしょう。
あなたの糸は、あなたをどんな状態にしていますか?
人は自分の糸を、他の誰かに向かってのばしてもいます。
あなたが人に差し出している糸は、その人を温める助けになっていますか?
誰かをがんじがらめにし、動けなくさせてはいませんか?
糸を整理し、編み込むのはその人本人のすることですが、自分が周囲の人に糸を差し出していることも忘れてはいけません。
無意識にでも、相手のことを考えずに行動していると、自分からの糸が必ず相手を苦しめることになります。
手を引っ張っているくらいならかわいいものですが、その糸が誰かの首に絡まってしまっていたらどうでしょうか。
自分が、人を追い詰めてしまうことにもなってしまうのです。
人から差し出された糸はよく見極め、絡まってしまうことのないように整理を。
そして自分の差し出す糸は、より美しく温かく、相手に喜ばれるようなものを。
糸は、コミュニケーションを怖がって自分を守るために使うのではなく、人と自分の糸が掛け合わさって、お互いの糸で素敵な織物を作るために使いたいですね。
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コミュニケーションの糸は一度絡まってしまうと、解くのが実に大変です。
時折自分にとって大切な糸を整理しながら、また自分のありかたも見直しながら、日々を過ごしましょう!
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